よくある質問
聴覚障害って何ですか。
音が聞こえない、または聞こえにくい状態を聴覚障害といいます。病気、事故などで生じる場合や、生まれつきの場合、加齢による場合などがあります。
聴覚障害は、障害部位で、伝音難聴、感音難聴とこの両方がある混合難聴に分けられます。
伝音系は、耳介、外耳道、鼓膜、中耳の部分で、内耳から脳の聞こえの中枢までが感音系です。
中耳までに障害がある場合を伝音難聴といい、音が小さく聞こえます。内耳以降に障害がある場合を感音難聴といい、音が小さく、歪んだ状態になり、ことばがはっきりとは聞き取りにくくなります。加齢のために難聴になる老人性難聴も、この感音難聴です。
音の大きさをデシベル(dB)という単位で表します。医学的には25dB以上の大きさの音で、ようやく聞こえる場合に、聴覚障害といいます。
聴覚障害になると、会話が分かりにくい、情報が得にくい、コミュニケーションが取りにくいといった不便さが生じます。ただ、個人差が大きいため、その状況はまちまちです。
音声言語獲得期以前に重い聴覚障害になった方を、ろう者、音声言語獲得期以後に重い聴覚障害になった方を中途失聴者、軽・中度の聴覚障害で補聴器など使って会話ができる方を難聴者と呼ぶことがありますが、この区分も厳密なものではありません。
神奈川県域(政令市、中核市を除く。)で、聴覚・平衡機能障害で身体障害者手帳を取得している方は、9,000人程度(平成30年神奈川県福祉統計より)です。
聴覚障害者の団体として代表的なものには、一般財団法人全日本ろうあ連盟 や一般社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会 があります。
神奈川県域では、公益社団法人神奈川県聴覚障害者協会 、神奈川県中途失聴・難聴者協会があります。