よくある質問
聴覚障害者のコミュニケーション方法には、どんなものがあるのですか。
聴覚障害者のコミュニケーション方法には、手話、指文字、読話、補聴器、筆談などの方法があります。
手話は、聴覚障害者の生活の中から生み出されてきた言語で、手や体の動きなどでコミュニケーションを取る方法です。同じ表現方法でも、表情や口形、位置や方向、強弱などで意味あいを持たせています。
指文字は、50音をすべて指の動きで表現します。ただ、あまり多用すると読み取りが大変です。
読話は、口の動きや、会話の前後関係から内容を類推する方法ですが、日本語の場合、同口形異音も多く、読話だけですべてを理解するのは困難です。
筆談は、日本語の読み書きが充分できる聴覚障害者には有効な方法です。ただ、書くことだけでは細かいニュアンスが伝わりにくい面があります。
補聴器は、残存聴力の活用からは有効な方法ですが、補聴器をしたからといって、すべての言葉をはっきりと聞き分けられる訳ではないため、周囲の方々の協力が不可欠です。
身振り、空書といって空間に文字を書く方法などもあります。
また、聴覚障害者の情報保障として、手話通訳者や要約筆記者の派遣制度もあります。
聴覚障害者といっても、一人ひとり、コミュニケーション方法が異なることも多く、手話だけですべての聴覚障害者とコミュニケーションがとれるという訳ではありません。実際に、聴覚障害者と接する中で、どのコミュニケーション方法が、その聴覚障害者に有効な方法なのか交流し、体験しながら、理解していくことが大切です。